【 社労士受験 】本試験まで2週間!でも間に合う!!(かも知れない)選択式対策<赤ずきんチェックについて>

以下の文章は、正解が分からない選択式問題を解く場合、すこしでも正解の確率が増える方法はないか・・・と考えて書きましたが、当然ハズれる場合もあります。こういったテクニックによらず、直感でズバッ!と選んだ選択肢が正解の場合も多くあります。最終的に本試験で、どの選択肢を選ぶか・・・というコトは自己責任でお願いします。効果・効能は一切保証いたしません。責任もとりません。念のため冒頭に書いておきます。

 

選択式の問題は、5問に対して選択肢は20肢。1問あたり4肢の候補があります(問題によって変わることがあるかも知れませんが・・・)。

 

確率的に考えれば、

1/4 + 1/4 + 1/4 + 1/4 + 1/4 = 1.25

というコトで、1点は取れそうです(数学的にあってますか?)

 

が!、模試・答練などで、1点も取れなかったというくやしい思いをされた方も多いのではないでしょうか?

 

本試験では、0点が救済される可能性はほとんどありません!(たぶん)。

 

どうして0点を取ってしまうか・・・というと、狡猾な作問者のヒッカケに、純真な受験生がまんまと引っかかってしまうからです。

 

このエントリでは、うろ覚えだったり知らなかったりする問題にブチあたってしまっても、狡猾な作問者のヒッカケを回避し、1点でも多く得点する為のテクニックについて考えてみます。

 

試験直前で時間のない受験生のみなさんの為に、結論を先に書きましょう。

 

< うろ覚えだったり知らなかったりする選択式問題に対処する、赤ずきんチェック >

  1. まず、入るべき選択肢を、単純に日本語の問題として考えて候補を絞る。たとえば、前後の文脈や文法的な制約から、入るべき語は名詞か?動詞か?数字か?どんなカテゴリの言葉か?。この時点で、1つの空欄に対して4つ程度に候補がしぼれると思います(私の経験上)。 ただし、ここでは最後の1つを選択するコトはしません。
  2. 1つ1つの空欄に入るべき語をいきなり考え始めるのではなく、まず、全体を読んで、何の話なのか?どういったコトを言っているのか・・・というイメージを作る。
  3. 『なぜ、◯◯なの?』『それはね、◯◯だからだよ』という問い(赤ずきんチェックと名づけました)で、意味から正解にたどり着ける可能性があるサービス問題をあぶりだし、作問者のヒッカケを予想する。

結論は以上です。

 

以下、多少は時間的に余裕のある受験生の為に、もう少し詳しく説明しましょう。

 

童話とは、教訓や処世術などを後世の人に伝えるために、長い年月語り継がれた、人類の宝だといえましょう。私達が困難にブチ当たった時、解決のヒントが得られることも少なくないのです。

 

私は、社労士試験で選択式問題に挑む受験生の状況と、赤ずきんちゃんの状況が非常に良く似ていることに気が付きました。

 

つまり、赤ずきんちゃん(純朴な受験生)が、やさしいおばあさんに扮した狡猾なオオカミ(作問者が仕掛けたヒッカケ選択肢)をどのように見破るか?・・・というのが、社労士試験(選択式)の本質なのです。

 

ここで思い出してみて下さい、赤ずきんちゃんがオオカミを見破った方法を。

『なぜ、おばあさんの耳は大きいの?』と問いかけ『お前の声をよく聞くためだよ』と答えさせましたね。

 

この、『なぜ、◯◯なの?』『それはね、◯◯だからだよ』という問いかけにより、見た目やフィーリングにとらわれずに本質や意味を考えて、ヒッカケを回避するテクニックを、赤ずきんチェックと名づけました。

 

300年以上の時を超え、迷える受験生に試験対策のヒントを与えてくれた先人に感謝します。ありがとう!シャルル・ペロー!!。ありがとう!グリムブラザーズ!!

 

以下は、さらに時間のある受験生の為に、具体例で説明します。平成20年度本試験の社会一般です。なお、平成20年度の問題を選んだのは、私の手持ちの問題集の中で、直近で割と短文だったから(^^ゞです。


 高齢者の医療の確保に関する法律では、厚生労働大臣は、【A】(糖尿病その他の政令で定める【B】に関する健康診査)および【C】の適切かつ有効な実施を図るための【A】等基本指針を定めるものと規定されている。また、保険者は、この基本指針に即して、【D】年ごとに、【D】年を1期として、【A】等実施計画を定め、この実施計画に基づき、厚生労働省令で定めるところにより、【E】歳以上の加入者に対し、原則として【A】を行うものとされている。

選択肢

(1)治療健康診査 (2)医療費適正化計画 (3)5 (4)健康相談 (5)65 (6)特定疾病 (7)75 (8)感染症 (9)2 (10)健康教育 (11)4 (12)特定保健指導 (13)70 (14)特定健康診査 (15)3 (16)特定疾患健康診査 (17) 長期高額疾病 (18) 40 (19)医療健康審査 (20)生活習慣病

(平成20年度 社会一般 社労士試験より)

で、この問題文について、まったく知識がなかったとしても、単純に日本語の文意より、選択肢を仕分けることは可能だと思います。

 

まず、【D】と【E】について、数字が入るのは明らかです。さらによく見れば、数字は、“5”や“2”などの短期の数字と、“65”や“75”などの長期の数字があるコトがわかるでしょう。整理すると、

短期数字グループ (3)5 (9)2 (11)4 (15)3

長期数字グループ(5)65 (7)75 (13)70 (18)40

となります。

では、どっちが短期で、どっちが長期の数字がはいるのでしょうか?。高齢者の・・・で始まる文章の感じや、計画を定める期間を45年〜みたいな長期にするかなぁ・・・とかいった常識的に考えて、【D】が短期数字グループ、【E】が長期数字グループという見当はなんとなくつくのではないでしょうか?。


のこる空欄は【A】【B】【C】ですが、まず、【B】について、糖尿病その他政令で定める【B】という文章から考えて、病気の一種ではないか・・・と推理することはできませんか?。

 

あるいは、【A】について、【A】(糖尿病その他の政令で定める【B】に関する健康診査)という文章から考えて、診査の一種ではないか・・・と推理することはできませんか?。

 

このように、カッコ書きの中身はその前の語を説明する役割があるし、併記してあれば、似たような語が来るのではないかな・・・とか推理したりすると、1つには絞れなくても、選択肢として選ぶべき語群は仕分けられるんではないかと思います。

 

結果、

【A】(1)治療健康診査 (14)特定健康診査 (16)特定疾患健康診査 (19)医療健康診査

【B】(6)特定疾病 (8)感染症 (17)長期高額疾病 (20)生活習慣病

【C】(2)医療費適正化計画 (4)健康相談 (10)健康教育 (12)特定保健指導

【D】(3)5 (9)2 (11)4 (15)3

【E】(5)65 (7)75 (13)70 (18)40

となります。(高齢者の医療に関するお話であるので、一般的な医療の話ではないだろうな〜と推理して、(1)治療健康診査 (19)医療健康診査 (8)感染症 (17)長期高額疾病 (2)医療費適正化計画 あたりは消すことができるかも知れない・・・と考えて、いちおうグレーでマークしました)。

 

したがって、もし4つの選択肢をランダムにマークした場合、1/4+1/4+1/4+1/4+1/4=1.25。うまくグレーの部分を省いてランダムにマークしたとして正解する確率は、1/2+1/2+1/3+1/4+1/4≒1.8で、まったく知らない分野だったとしても、1点、うまくいけば2点獲得できるハズです(数学的にあってます?)。

 

しかし、社労士試験は甘くないのです!(´・ω・`)。

 

模試等でさんざんハマったのではないでしょうか?。

 

正解は【A】(14)【B】(20)【C】(12)【D】(3)【E】(18)なのですが、作問者がブチこんだ誤りの語を見てみると、

【A】について、(16)特定疾患健康診査と、カッコ内の“糖尿病”等の言葉から推理すると選択しそうな語をいれている。

 

【B】について、【A】【C】の正解肢に含まれる特定という語をいれている。

 

【C】について、ここは、指針は何の為に使うか・・・というコトを考えれば、指導・・・を選択することができそうな感じだけど、厚生労働大臣が(中略)適切かつ有効な実施を図るための・・・という文脈から推理すると、教育や相談を選んでしまうかも・・・

 

【D】について、これは、知らない場合、2.3.4.5の4つの数字のなかから、ヤマカン選択するしか仕方ないですね。確率は1/4。

 

【E】について、ここは特にイジワル!(@_@。高齢者の医療の確保に関する法律ではという語から単純に類推してしまうと、(5)65 (7)75 (13)70 を選んでしまっても不思議ではありません。なかなか40歳を選ぶのはキビしいかも(一番最初に40歳を選択肢からハズしてしまうかも)・・・・・・(=_=;)。

 

このように見てみると、作問者はエゲつないヒッカケ選択肢をガンガン放り込んできているのがわかるでしょう。

 

そこで、赤ずきんチェックです。

 

上記のように、【C】について、『なぜ指針なの?』と考え『適切かつ有効な実施を図るための指導をするためだよ』という推理が働けば、正解にたどりつける可能性があります。

 

また、【E】について、高齢者医療という言葉に引っ張られて、65歳とか75歳とか選んでしまいそうになりますが、ここは糖尿病などの健康診査を行う年齢を聞いていることから考えると、『糖尿病などの健康診査を何歳にするの?』という問に関する答えが65歳とか75歳では遅すぎませんか?。

 

作問者は、前後の言葉や文脈などから選びそうな言葉をヒッカケの選択肢としてブチこんでくることが多いような気がします。

 

だからこそ、その『なぜそうなるのか』という意味を考えるコトで、【C】や【E】のような問題を見逃さないで、点を拾える確率も増えてくるのではないか・・・と思っています。

 

ただ、冒頭にも書きましたが、確率が増えるのではないか・・・というコトなので、ハズれる場合もありますし、直感でズバッと選んだ選択肢が正解の場合も多くあります。くどいようですが、どの選択肢を選ぶか・・・というコトは自己責任でお願いします。効果・効能は一切保証いたしません。責任もとりません。

 
最終的にどういった選択肢を選ぶにしても、最後まであきらめずにチャレンジしてくださいネ。