眼の付け様という事

なんだか左眼がゴロゴロするなぁ・・・と思ったら、左眼の下半分が真っ赤に染まっていました。去年も寒い時期に出血したので、2年連続です。受験勉強をするまでは、こんなコトはなかったです。やはり、答練の時に、『以前』の『以』みたいな、そ〜ゆ〜細かいトコロを見のがすまいっ!!と気合を込めて問題文を読むので、知らず知らずのウチに目にムダな力が入ってしまうのでしょうか?。
社労士試験の過去問には、色々なタイプの問題があります。産前休暇の『以前』か『前』か・・・という問題ならば細かい点ですが単純な暗記ではなく、『目的』とか『趣旨』とか『状況』の理解度を問う問題といえるのかも知れません。でも、見るからにケアレスミスをネラってるみたいなイジワルな問題もありますよね(ないですか?私が真の意味に気が付いてないだけ・・・って気もしてきました)。
なんだか最近ケアレスミスが多いコトもあって、ついつい細かいトコロが気になります。が、そうすると今度は肝心の論点をハズしてしまったりします。なかなか難しいです。
そこで、先人の知恵に学んでみるコトにいたしました。

(前略)
兵法の道に於てもその敵と仕馴れ、人の軽重を覚え、道を行ひ得ては太刀の遠近遅速までも皆見ゆる義なり、兵法の目付は大かた其人の心に付たる眼なり、此故に我一流にては観見の二つの見やうあることなり、観の目つよくして敵の心を見、其場の位ゐを見、大きに目を付て其戦の景気を見、其折節の強弱を見て正しく勝つ事を得る事専らなり、大小兵法に於て小さく目を付る事なし、前にも記すごとく細かに少さく目を付るに依て、大き成事を取忘れ迷ふ心出来て慥か成る勝ちをぬかすものなり、此理能々吟味して鍛錬有べきなり、
宮本 武蔵著『五輪書』 風の巻 より


念のため『前にも記すごとく』ってトコロも引用しておきましょう。

眼の付け様は大きに広く付るなり、観見の二つあり、観の目つよく、見の目よわく、遠き所を近く見、近き所を遠く見ること兵法の専なり、敵の太刀を知り、聊か敵の太刀を見ずと云事兵法の大事なり、工夫あるべし、此眼付小さき兵法にも大なる兵法にも同じ事なり、目の玉動かずして両脇を見ること肝要なり、け様のこと急がしき時俄にわきまへがたし、此書付を覚え常住此眼付になりて、何事にも眼付のかはらざる処能々吟味有べきものなり
同じく、宮本 武蔵著『五輪書』 風の巻 より


『観の見やう』ってヤツを会得しなければならないってコトになるのでしょうか?(^^;。