試練

今朝のことです。
見たこともないようなデッカイ芋虫が、道路脇の茂みから2車線道路を横断する方向へ猛烈な勢いで走っていました(芋虫にしては早いスピードで移動していた…との意)
たまたま駅前でムリヤリ手渡されたチラシがあったので、「こらこら、ここは横断歩道じゃないゾ」などと言いながら、道端の茂みに押し戻しました。
芋虫は、しばらく丸くなっていましたが、なんと、また、道路を横断しようと猛然と移動を始めるではないですか。
このままでは車にひかれてしまいます。
しかたないので、今度はチラシですくいあげて、茂みの奥の方へ放り投げました。
「せっかく、そこまで大きくなったんだ。無謀なチャレンジはやめて、りっぱな蛾になるんだよ(虫の事は詳しくないのですが、「オレ、毒持ってんで〜」といわんばかりのサイケな模様で、いかにも蛾になりそうでした)」放物線を描いて飛んでいく芋虫をみながら、朝からちょっと良いことしたなぁ…と思ってフト芋虫が目指していた道路の反対側をみると、そこは川の土手、道路脇の茂みよりも、はるかに多くの雑草が青々と茂り、木々が涼しげな木陰を作っています。
「あ…。芋吉(仮に命名)は、あそこを目指していたのか…」
芋吉(仮名)の命がけのチャレンジの邪魔をしたような結果になりましたが、「それもまた試練だ…」などと芋吉(仮名)の消えていた茂みに声をかけて、その場を立ち去ったのでした。